アスベスト関連疾患

 この外来は予約制で、内科・呼吸器科の名取雄司医師が担当、木曜日午前と午後を中心に実施しています。

 

「悪性胸膜中皮腫・悪性腹膜中皮腫と告げられたが、どういう病気なのだろう?」「セカンドオピニオンを受けたいが、現在の主治医との関係は気まずくならないだろうか」「労災手続きについても併せて相談したい」「すでに本人は亡くなったが、アスベストとの関係がありそうなので家族として相談したい」等、さまざまなご事情の方からご相談を受けます。

 従来の主治医の先生と協力して治療や相談を行うこともありますし、お住まいが遠方、ご本人がお亡くなりになっているなどの理由でご家族のみが来院されることもあります。まずはお電話ください。

 ひまわり診療所は、大学病院や総合病院の呼吸器内科や胸部外科や病理の先生から依頼を受け、東京労働安全衛生センターや研究者と協力し、光学顕微鏡で肺の中の石綿小体(アスベスト繊維を芯にして肺内で形成される物質)の算定や電子顕微鏡でのアスベスト繊維の同定も行ってきました。

 悪性胸膜中皮腫の80%は仕事による吸入とされていますが、昔のお仕事と病気の関係を明らかにする産業医学の手法で、多くの方が労災保険で治療費や休業補償やご遺族の補償を受けられました。

 

 今後も、多くの患者さんやご家族の皆さんと共に、福祉関係、NPO団体、研究者の方々と協力して、アスベスト関連疾患の方の診断・治療・ケア・予防にあたって参ります。

●名取医師 履歴

1983年 奈良県立医科大学卒
1983-85年 中央鉄道病院内科研修医
1985-89年 横須賀共済病院内科呼吸器科
1989-95年 横須賀中央診療所所長
内科・呼吸器科・在宅医療
1996-2001年 白十字診療所で在宅医療担当
1996年-現在 ひまわり診療所・横須賀中央診療所で
外来・在宅医療担当
2003年-現在 中皮腫・じん肺・アスベストセンター所長
2004年-現在 中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会
相談役

●予約

 受診を希望する方は、03-5609-1823(担当:加藤)に、予約をお取り下さい。